じつは年末年始、大晦日、おそらく元旦も、ずっと仕事をしている。書き下ろしの単行本一冊分のゲラに大幅な手直し、年明け3日締め切りで、「雲のうえ」取材原稿、400字20枚くらい、書かねばならない。こういう年末年始も珍しい。しかし、どちらも出来上がりが楽しみだ。とは言いながら、ずっと集中力が続くわけではなく、昨日は車を洗ったし、テレビも見た。サンデー用の花村萬月『太閤私記』も半分くらいまで読んだ。花村萬月氏は、ずいぶん前、インタビューしている。あれは経堂だったか、仕事場へお邪魔したのだ。「芥川賞をゲット」と原稿に書いて、直しが入った。「ゲット」はないだろう、ということだ。雑誌に合わせて原稿を書くので、このときも、多少軽い調子で書いた覚えがある。