冷え込む、しかし静かな年の暮れである。部屋の片付けを、と思ってはいるが、どこから手をつければいいか。
読みさしになっていた、村上春樹訳チャンドラー『リトル・シスター』を、また最初っから読みはじめている。ううむ、いいですねえ。ちかごろはあんまり音楽も聞かないが、古いジャズでも流しながら読みたいところだ。マーロウの相手を怒らせるへらず口と、ときどき混じる感慨の詩情は、たしかにスペンサーが受け継いでいる。
「アカハタ」今年最後の「試写室」原稿、沢村一樹主演「DOCTORS」新春スペシャルを書いて送る。高嶋政伸がアニメっぽいキャラクターで怪演。ぼくに回って来るドラマを見ていたら、刑事か医者しか、この世にいないみたいだ。明日は西荻で、中央線古本屋さん+古本ものの忘年会。今年は忘年会2つ。いや、2つやりゃあ十分だ。
パンダ、相撲騒動、興味なし。今年の本(ミステリを含む)ベスト3や10ものにも興味がなくなってきた。