夜中3時半に眼ざめ、そのまま朝に。朝食とって2度寝。酒の飲み過ぎで尿意で目覚めるのである。空気は冷たいが(地下の室温14℃)、陽射しはあって、おだやかな、ちょっと正月三が日みたいな気分の午前である。
昨日は筑摩書房へ打ち合わせ。浅草橋から蔵前まで歩く。ちかごろそうしている。地下鉄にのりかえる手間と長い階段を歩くことをわざわざしなくても、10分ほどの距離である。途中の問屋街のウィンドウを見るのも楽しい。用事はすぐ済んで、また浅草橋まで歩き(ちょっと法昌寺探訪を思ったが、また今度)、お茶の水へ。神保町ふるほんさんぽ、タテキンで庄司薫『赤頭巾ちゃん気をつけて』単行本を引き抜いたら初版であった。初版は珍しいんだ。新書版『白い人黄色い人』は状態はよくないが、海岸で男たちがスイカ割りに興じるモノクロ生写真が挟まっていた。これを買う。「ぶらじる」でまったり、おいしい珈琲。この日、騒がしい二人組男性あり。目の前に座っている知人に、なぜ店内に響くような大きな声で喋り、笑うか。居酒屋にいるのと同じ気分なのだ。猛省をうながしたい。
均一スペースの増えた「あむーる」で2冊100円文庫新書を漁るが、買い物なし。世の中に、これほどたくさん、自分が必要としない本があるのか、とあぜんとなる。今年最後の「サンデー」本えらび。「おじさん」色が強くなるチョイス。「加齢臭」がするかな、と担当のSさんに言ったら笑っていた。先日、「コクテイル」に忘れたスケジュール帳を取りに、高円寺へ。狩野くんが登場する『古本で見る昭和の生活』ちくま文庫を謹呈する。レストラン「ミカド」を作ったロッキー青木の本、狩野くんが「コクテイル」を作るとき、大いに参考にしたのだという。座ったカウンターの背後に、その「ミカド」の非売品ソノシートが飾ってあったのでビックリする。なんという符合か。疲れていたので、ビール一本のんで帰る。一万歩越えのいちにちであった。