林哲夫大兄が、魚雷君の『日常学事始』と、拙著『人生散歩術』をセットにして、紹介してくださっている。いつもながら、ありがたい。http://sumus2013.exblog.jp/
岡田睦『明日なき身』あっというまに読了。途中、前衛小説みたいに会話が改行なしにズラズラ並ぶカ所などはすっとばしたけど。最後の作「明日なき身」は2006年に「エン−タクシィ」に発表。溜ったティッシュを室内で燃やし、火事を起こしている。もちろん本当にあったことかどうかはわからないが、あーあ、やっちゃったというところで終わる。記述からすると、岡田はあきるの市に住んでいたようだ。立川、国立なども出てくる。若大将シリーズなどの脚本家・田波靖男がよく登場する。少ない友人の一人であった由。原稿を編集部に届けて、帰りの電車賃を編集者に借りるような生活だった。コンビニでトラブルを起こし、無惨な思いもしている。ひと事だと思っては読まなかった。下流老人文学、というのは、これから需要があるのではないか。ちくま文庫北村薫宮部みゆきセレクトの短篇選のどれかに、岡田睦の作品が収録されている。さすが、北村薫