映画「マルタの鷹」で、金無垢の鷹の彫像をめぐる争奪戦が描かれるが、その中で「太っちょ」と呼ばれる悪党が、スペイン国王に献上される「鷹」像が、マルタの騎士団が集めた富の象徴である、みたいな話をする(正確ではない)。聖ヨハネ騎士団および十字軍について、高校時代「世界史」をサボったぼくは、ほとんどちんぷんかんぷん。ちょうどEテレ高校講座「世界史」で「十字軍の時代」(再放送)が放送されると知り、見る。そうか、そうなのか。わかりやすい! 「三つの鍵」みたいに、テーマの的を絞って、しかも図像などビジュアルをふんだんに使っているため、頭に入りやすい。
国立さんぽで、「みちくさ」で購入(定価の3分の1ぐらいの値段)した磯達雄・宮沢洋『昭和モダン建築巡礼 東日本編』日経BPがおもしろい。現存する戦後建築の魅力を写真とイラストを使って、建築ライターとイラストレーターコンビが紹介する。見ていると、そのためだけに各地を訪ねたくなる。村野藤吾による「小山敬三美術館」は小諸。しまった、こないだ小諸へ行った時、やっぱり懐古園へ寄ればよかった。同館はその敷地内にある。