7月下旬、芸術新聞社から刊行される『人生散歩術』の装幀デザインが送られてきた。ウェブ連載中にぼくが描いた井伏鱒二のイラストが、大胆にあしらわれた奇抜なカバーだ。うれしい。同時期に本の雑誌社から魚雷くんの『日常学事始』と併せて、19日に神保町「東京堂書店」で二人のトークがある。ご予約よろしくお願いします。21日(金)は国立・ビブリオで「中川フォーク」。ゲストは小室等さんとこむろゆいさん。残席わずか、となっております。小室さんには聞きたいことがいっぱいあるが、自重しよう。それだけで終わってしまう。
『読書の腕前』のなかで触れた、ぼくの作文を初めてほめてくれたN村A子先生の、ひょんなことから現住所がわかり、拙著とともに御手紙を差し上げたが、このたび長文の返事があった。担任をもってもらったこともなく、ほとんど一瞬に近い出会いであったが、「ちゃんと覚えていますよ」と書かれてある。その証拠となる、ある事実も書かれてあり、これはありがたく、本当にそうなんだと思うことにしよう。N村先生のおほめがあって、劣等生がその気になったわけだから、もしなければ、今の仕事に就いていたかどうか疑わしい。
このところ、ギターで「襟裳岬」ばかり弾いて歌っている。「日々の暮らしはいやでもやってくるけど 静かに笑ってしまおう」の部分が身に沁みるわけです。また、どこかへ行きたくなってきた。次は「青春18」か。これは西へ行ける切符なり。次期「大人の休日」と、8月末から期間が重なっていることに気づく。おお、そうか。塩尻まで「あずさ」で行って、そこから「青春18」で中央本線へ切れ込んでいくというのも可能ぞなもし。南木曽へ行きたい。はい、仕事、仕事。