昨日は、サン毎本選び。終えて向かいの千代田区役所ビル内、喫茶コーナーで芸術新聞社Yくんと待ち合わせ。再校ゲラを渡す。これで『人生散歩術』(7月末刊行)が手を離れた。図書館が入ったこの区役所ビル喫茶・食堂。昼の時期を過ぎれば、空いてて、しかも皇居が見下ろせるロケーションと、使える場所である。コーヒー類も200円。大きいテーブルは、ゲラの受け渡しなどのとき、便利。都内のチェーン店喫茶では、大きいテーブルが使えない。ときどき来よう。
帰り西荻下車。盛林堂に寄る。こないだのトーク打ち上げの際、居酒屋に忘れたジャージの上着を、小野くんが取りに行って保管してくれていた。それを受け取る。ちょうどモンガ堂さんが店にいて、お願いしてドトールで40分ほど取材する。『蔵書の苦しみ』文庫化で、モンガ堂さんの開店から今までの話を追加取材したかったので、ちょうどよかった。モンガ堂さん、今年9月で5年目になるという。「あっというまでした」と。店の契約が3年ごとで、来年また更新が待っているので、そこで、今後のことを考えると言う。勝手に、ああしたらこうしたらとモンガさんに言ったが、まあ、余計なお世話だろう。思う通りにやるしかないのだ。同じ青梅街道の「タイトル」が順調に集客しているので、「場所が悪い、とは、これで言えなくなりました」と。たしかに。しかし、どんな店も最初の一年は、もの珍しさで人が来る。勝負は翌年から。モンガ堂もそうだったという。水中書店も、そんなことを言っていた。リピーターを確保しつつ、新規の客を増やす。しかし、これは容易なことではない。
夜、録画しておいた「マルタの鷹」を観る。三度目ぐらいか。しかし、ほとんど忘れている。ハンフリー・ボガードのきびきびした動きが印象的。三浦久『追憶の60年代カリフォルニア』(1999年、平凡社新書)を読む。高校から大学(ICUをはさみ)をアメリカで過ごす特異な青春を過ごし、ボブ・ディランビートルズ、S&Gを生体験する。当時、禅を中心に東洋哲学が流行したこともわかる。
「怪魚ハンター」の水野裕子の身体能力の高さにオドロキ、「空から日本を見てみよう三重県いなべ〜桑名編の「ナガシマスパーランド」12種類のジェットコースターで、あれはカメラマンか、乗り込んで撮影しながら、何度も「ごめんなさーーい!」(なぜ謝る? もう許して下さいという意味か)と絶叫する様に腹を抱えて笑う。「空から日本」はよくできた番組で、いつも忘れて見損ない、これまで数回しか見ていないが、いやあ、見逃せないですよ(BSジャパン)。