ざあっと、ひと雨来た。梅雨の始まりか。汗をかく季節になってきた。チェット・ベイカーを聞く。
明日の「新潮講座」のために『三四郎』を再チェック。50枚の論文を書くぐらいの下準備が必要だ。あれこれ、頭を去らぬよしなしごとを抱えて、6月をつき進む。
先日、日暮里「志ん生」取材さんぽのとき、「世界湯」について教えてくれた男性の弟さんが落語家だったという話はここで書いたか。名前を「三遊亭多歌介」さんとおっしゃってた。三遊亭円歌門下で、真打ちになってもう10年以上たつ。失礼ながら、すぐ名前と顔が浮かばなかった。今度、寄席で聞く機会があれば、ひと一倍の拍手をするつもり。これも「縁」なり。
和田アキ子主演『女番長 野良猫ロック』を最初の30分ほど見る。1970年新宿の風景がたっぷり映る。女同士の決闘があった野原は、淀橋浄水場跡か。建ちかかっている高層ビルは、京王プラザのはず。藤竜也が、ただ笑っているだけのバカみたいな役。出演者に「アンドレカンドレ」とあったから、井上陽水が登場するはずだが、そこまで見られなかった。映画館なら見ているだろう。