昨日、「合算地図」刊行イベント→http://seirindousyobou.cart.fc2.com/ca13/318/p-r-s/ちらしを置かせてもらいに、八王子「むしくい堂」へ。もちろん、とんかつ「ほし野」でドカンと昼食。「むしくい堂」は開店してまもなく訪問、二カ月がたった。そのときは半分ぐらいしか、本がなかったが、いまは全棚に本が埋まっている。店主とことばを交し、『風来坊ふたたび』『古本道入門』にサインを入れる。『合算地図』も追加注文してくれたそうだ。「うちで、いちばん売れている本です」と。古本マニアというより、普通の主婦、みたいな人でも買っていかれるそうだ。この日もレジカウンターで、女性から買取りの相談を受けていた。「岡崎セレクト棚」が、ずいぶん売れていて、改めてセレクトして補充する。肉筆画(一枚500円)も置かせてもらうことになった。記念切手を8枚、講談社文芸文庫でこれは知らなかった佐多稲子『私の長崎地図』などを買う。
田村隆一詩集『ワインレッドの夏至』に、ロス・マグドナルドのリュウ・アーチャーものから一節が引用されていて、それでロス・マグが読みたくなって(家に帰ればあるのだが)、「ブ」など捜すがない。いざとなったら、古本屋などでは意外にすぐ見つからない作家かもしれない。あれば、すぐある。
「今や、技術が、人間関係を器具におきかえている。私たちは、そのような社会になれることを強いられている。私たちは月に到達することに成功した。これからは、人間社会のクレーター(凹孔)を探検しなければならない」というのが、引用された一節。訳は菊池光。かっこいい!
四方田犬彦『漫画のすごい思想』書評を送付、外出。小雨で、微妙だが、強くなるやもしれずバスを使う。光文社で、M氏(ひさしぶり)と、Hさん紹介され、『蔵書の苦しみ』文庫化の打ち合わせ。新書から4年たっているが、けっこう手直しが必要だ。増補もしたい。これは秋の発売予定。自分でも読み直してみたが、けっこう面白い。紙版の版面を読み取り、電子データ化する「自炊」も事情が変わってしまった。図書館への寄贈問題も、桑原武夫事件を踏まえ、書き足したい。
あれこれ並行して、いま四つぐらい案件が動いているので、流しソーメンを受け止めるみたいには行かない。
サン毎へ寄って本えらび。神保町へ寄る元気がない。