ちくま文庫『東京百話 地の巻』を用あって見ていたら、1987年1月の「新刊案内」が挟まっている。田中小実昌モナドは窓がない』が新刊で、既刊として『海辺でからっぽ』の書名がある。どちらも1200円。こんなの、久しく見ない二冊なり。どこかにはあるんだろうが。出版界の景気が1980年代ぐらいの元気があれば、田中小実昌だって、たとえば筑摩から全集が出ていてもおかしくない。ちなみに同案内には「季刊映画誌リュミエール」の広告もある。『東京百話』3冊は、とてもよくできたアンソロジーで、ぼくも3セットぐらい持っているが、出てから、そろそろ30年が経過している。新しい『東京百話』が、たとえ一巻本でも必要ではないか。川本三郎さんと泉麻人さんの編、で。善行堂とぼくで、『古本百話』も作りたい。ハルミンさんや、蟲文庫さん、火星の庭さん、近代ナリコさんの古本についての文章が入っている感じの。男女半々の。
「花巻」に古くからあるデパート食堂「マルカンデパート大食堂」へ行きたくなってきた。一度閉鎖されたが、また復活した由。東京駅から4時間ぐらいか。新潟から羽越本線で北上しながら、日本海も眺めたい。台湾へも行ってみたい。
さあ、仕事だ。