本日、関西出張から無事帰還。枚方「蔦屋書店」トークは、驚くべきお洒落な本棚空間で開かれ、知ってる顔、顔、顔のなかで、なんとか役目を果たす。文芸書担当のOさんには、丁重に扱ってもらい、すっかりいい気分で話させてもらった。打ち上げは、来てくれた守高女子トリオと、駆けつけ合流した白石と「大阪王将」へ。餃子の餡がちょっと少ないのではないか、なんだかぺちゃんこだったと思うが、美味かった。
善行邸にその夜は宿泊。翌朝、つまり今日、思い立って湖西の町「近江今津」へ。ここでヴォーリズの建築が3軒保存されている。何もないがらんとした駅前、観光案内所でレンタサイクルを借り、地図を仕入れ、ヴォーリズ詣でに。旧郵便局では、ボランティアでガイドしてくれる男性がいて、細かい部分まで「ヴォーリズ」イズムを教授してくれる。
そのまま自転車で、琵琶湖の浜通りを南下(風が涼しい)、ベニシアさんの番組で見た、水郷の町「針江」を訪ねる。広がる田んぼの中に、隠れるように、ひっそりたたずむ集落で、途中、二度ほど、地元民に尋ねるが、いずれも親切に教えてくれた。「水」を生活に引き込んで、「水」と暮らす「針江」は、ハッとするほど、美しい町だった。行ってよかった。それから、「近江今津」の観光案内所の係の女性は、めちゃくちゃ親切なので、どんどん甘えて、何でも聞いて下さい。おかげで助かりました。
帰りの新幹線で開高健を読む。再再々読ぐらいだが、「玉砕ける」に、ううんとうなる。完璧な短編。音楽みたいに、これなら何度でも読める。