雨である。しかも、ちゃんと本格的に降っている。昨日はいちにち「プレイガール」漬け。本日の取材にあわせた準備である。先日の「中川フォーク」は、登壇した三人ともが大阪出身(パギやんは現在も在住)で、途中「たこやき」談義に熱が入り、15〜20分ぐらい、ずっとたこやきの話をしていた。パギやんは「中崎商店街にある」店を大絶讃(ここは、ぼくが幼少期を送ったエリアなので、よく知っている)、五郎さんは下北沢「大阪屋」を推す。「大阪屋」は行列のできる店で、その行列のしかたを店の人が厳しく指導する、という。一度閉店したが、熱烈な客のラブコールを受け、いままた、営業をしているという。いちど、行ってみよう。「銀だこ」は美味いのは美味いのだろうが、あの値段は、大阪人が考えるたこやきではない。あの半額ぐらいで、気楽に食べられてこそのたこやき、である。「中川フォーク」はこのところ満席続きで、裏方としてはありがたい。次回7月21日は、ゲストが小室等さん+こむろゆいさん、と決っていて、すでに予約が入り始めている。こちらも早い段階で満席になると思われます。
五郎さんの5月は、来た仕事を全部引き受けてたら、毎日ライブ、となったそうで、そのエネルギーに圧倒される。しかし、なかには、地方で呼んでくれたはいいが、行ってみると客がゼロ、なんてこともあったそうだ。もちろんギャラは悲惨なことになる。フォークの巨匠がそんな目に遭うとは。五郎さんは温厚で、ハッピーな人だから、それで怒ったりはしないだろうが、しかしなあ。なんでも、主宰者が五郎さんを呼んだことで満足してしまい、あとは当日の客待ちで、集客に力を入れないことがあるんだそうだ。それはいけません。歓待する気持ちは、チラシを撒いたり、知り合い、友人を直接あるいは電話で誘うなど、集客の努力に代えて下さい。お願いします。
ぼくも以前、某所で呼ばれ、一泊で話をしに行き、主宰者の努力で人が10数人集まったはいいが、苦労されたそうで「いやあ、厳しかったですよ。おかざきさん、人気ないんですか?」と言われてしまったことがある。ひどいこと言うなあ、と思ったが、客のなかに、お義理で来た御老人(ぼくにまったく興味なし)がいて、ずっと苦虫をかみつぶした顔をして、最後の質問のとき、何か気に入らない発言があったらしく批判めいたことを言われた。こういうこと、忘れないですねえ。
河島英五が作り、ジュリーが歌った「いくつかの場面」という(ときにジュリーが泣きながらライブで歌う)名曲があるが、この歌のことを思い出す。「野次と罵声の中で 司会者に呼び戻された 苦い思い出のある町」。書くだけで、やっていければ、本当はそれに越したことないんだが……。