いい天気。午後、いま話題の「大宅文庫」へ。「プレイガール」の資料を探す。テレビの撮影クルーが来ていた。検索からコピーまで一時間ぐらいで、また京王線に。調布へ向かうつもりだが、「仙川」とアナウンスを聞いて、そうか、「仙川」には、移転してきた「文起堂」があるはず。駅前、こんなにお洒落だったか。少し歩いて「文紀堂」へ。くわしくは「古通」に書くかもしれないので割愛。二冊買う。そして調布。いま駅前パルコで古本市が開かれている。絵本や紙ものが目立つ品揃え。「にわとり」さんと立ち話。雑誌二册と、小沼丹『小さな手袋』小沢書店を買う。『小さな手袋』は見たら欲しくなり、たとえ、一つ、二つでもすぐさま読みたくなる。家に3冊はあるだろうか。講談社文芸文庫版を加えれば4冊か。どういうつもりだろう。調布からはバスで三鷹へ、約30分。深大寺から多くの老人客が乗って来る。このことも書けそう。バスはなんだか、いいなあ。ずっと『沈黙』をチェック。この数ヶ月で3度くらい読んでいる。要点を洗い出し、明日の「新潮講座」に備える。「新潮講座」の読書会は、来月の漱石三四郎』で終了。ちょっとホッとしている。準備に手間ひまがかかり過ぎる(文庫解説を書くぐらいの心づもり)のが難点。それだけで食えればいいが、まったくそういうものではない。勉強のつもり、という気持ちがないと、これはなかなかハードな仕事である。