先日、negi邸にて、「木村紅美さんをほめちぎる会」が開かれ、ぼくは西部古書会館の即売展を見て、バスで高円寺から永福町へ。そこから歩く。だから、ほかのみんなより少し早くついて、negiさんとあれこれ話す。朝ドラ「ひよっこ」を、ぼくが珍しく遅まきながら見ていて、その話も。ラジオ工場で働く若い女の子たちがみんな個性的で可愛い。ぼくは主演の有村架純くらいしか知らないが、百科全書派のnegiさんは、たちどころにカノジョたちの出世作や、ここまでの経緯を教えてくれる。以前、ここで書いたお気に入りの佐藤仁美が、有村がコロッケを食べる洋食店で働く給仕の女性だとnegiさんに教えられる。ぼくは気づかなかったなあ。有村が奮発して注文するビーフコロッケが、60円。昭和39年当時の物価は、現在、9倍と踏んで500円から600円くらいか。コロッケ一つが、ですよ。まあ、サラダがついて、デミグラスソースがかかってだから、そんなものか。「ひよっこ」は、乙女寮舎監の和久井映見はじめ、脇を固めるベテラン陣が、若い出演者をうまくサポートしている。ドラマの紅白歌合戦、ですね。とにかく佐藤仁美が登場したら注目だ。あと、米屋の仲の悪い父娘と、その間で煩悶する若者もいい。和久井映見なんて、山田洋次「息子」で、聾の事務員役で初めて見た時は、世の中にこんな清楚で光り輝くような美しい娘が世の中にいるのかと驚嘆したが、あれから幾星霜、こういう女優になったかと感慨深い。あと、ナレーションの増田明美も、起用のヒットでしょう。なめらかで美しい、聞きやすい声は、たしかにマラソン解説で耳に残っていた。ドラマの方は、これからひと波乱もふた波乱もありそう。ぼくの朝ドラ体験は、「あまちゃん」が3〜4割、「とと姉ちゃん」が8割ぐらいを見ててそれで全部。「ひよっこ」がこの記録を更新するか。といっても、最初の一カ月は見てないんだが。