昨日はいちにち、本当によく雨が降り続いた。いいおしめりだ。梅雨には早いが、ちょっとそんな雨。
CSで高倉健主演「夜叉」を最初と最後、中抜きで見る。そうか音楽は佐藤允彦と、哀愁のハーモニカはトゥルース・シールマンか。高倉健と意外な組み合わせだが、ちょっと湿っぽいハードボイルドによく合っている。それより、冬の漁港の風景がすばらしくいい。人々が行き来する石の太鼓橋に、荒れる濤、赤い燈台、かもめ、雪、「国鉄」の文字がある淋しいバス停。岡本おさみの書く歌詞みたいだ。三方郡美浜町日向という漁村であることがわかる。敦賀から小浜線、美浜からバス、ということになるのか。昨年、敦賀からこの小浜線に乗っている。美浜は今は原発の町だったが。大変だが、行くなら冬であろうな。
今日は新しいメンバーを迎えてのNEGI邸で、木村紅美さんをほめちぎる会がある。遊んでばかりじゃいけないよ。ハイハイ、わかっております。5月連休のイベントが終り、力が抜けてしまったようだ。ちょっと力を入れ過ぎたか。
芸術新聞社から刊行される『人生散歩術』(仮題)の追加書き下ろし、「佐野洋子」の原稿に、尾崎真理子『情熱か受難か 谷川俊太郎』(「新潮」2017・1)の知見を加える。
河野通和『「考える人」は本を読む』角川新書に紹介された本たちに、大いに触発される。アブディン『わが盲想』をアマゾンで注文。『さもなくば喪服を』も読みたい。