okatake2017-04-14

古書通信連載原稿、今回は「むしくい堂」を取り上げ送付。そしたら今月号が届いて、昨月閉店した中野島「いとう」について書いている。宅急便で、今週選んだ「サンデー」の書評本と、ほかに、韓国で販売される韓国版『古本道場』の見本と、それに際して販促で作られたトートバッグ、ポストカード、めがねふきの三点セットが届く。韓国版の自著はこれで三冊目。どういう需要があるのだろうか。フシギである。『蔵書の苦しみ』の時も、表紙イラストを使ったミニクッションが販促で作られ、それも送られてきた。新刊に販促でグッズを作るというのは、韓国の方が進んでいるのではなかろうか、と思う。
いつも書評依頼してくれる時事通信Yさんから書評依頼。ありがたいことだ。われわれ零細ライターは、一つひとつ、いい仕事をこなして、誰かがきっと読んでくれているはずと信じるしかない。「本屋大賞」のような、派手なことはありえないのだから。
今日はいちにち、明日「新潮講座」の読書会(たった一回、になってしまった)で取り上げる『伊豆の踊子』を勉強。集英社文庫版も入手したが、カバーイラストが、荒木飛呂彦。めちゃくちゃポップな踊子なり。桜がいっせいに散り始めて、ぼくは、満開のときより、むしろこの時期の方が桜はきれい、と思っております。
そうそう、こないだ高円寺「王将」へ入ったら、復活メニューでほうれん草の豚肉炒めがあった。若き日、京都で必ず注文したのが、これとギョーザとゴハンで、もう一度食べたいと思っていたので注文。かつては、「ポパイ」と命名されていた。ほうれん草だから。ジャズ喫茶「蝶類図鑑」へ向かう路地入口脇の「王将」で、よくこれを食べた。復活版は、シナチクが入っていて、ちょっとイメージと違うが、味は懐かしい。夢に見た「ポパイ定食」である。900いくらか円。しかし、半分くらいから苦しくなり、3分の1、ゴハンとともに残してしまった。20代の胃袋とは、とうぜん違うのなり。