5月3日徳正寺での「すむーす」祭(ぼくの還暦祝いを兼ねて)を、着々と準備中の扉野くんが、「『思想の科学』(一九九四年五月号)特集「わたしの好きなもの」の質問」60項目が面白いので、今回の出演者に答えてもらおうとメールしてきた。これは後回しにすると難儀だぞ(60ものアンケートに各3つずつ挙げなきゃなんない)と、すぐさま取りかかり、一時間半ぐらいかけて猛スピードで打ち込み送付。同じ質問に、「すむーす」同人が答え、当日栞というかたちで配布される模様。たしかに、ほかのみんながどう答えるか、楽しみ。これが昨日のこと。
同じく昨日、雨の中、林望事務所で林さん著者インタビューを終え(川瀬巴水・画 林望・文『巴水の日本憧憬』河出書房新社、という美しい新刊をいただきました)、まだ時間が早いので、西荻「盛林堂」へ。ちょこまかと打ち合わせするうち、『中央線古本屋合算地図』のゲラをプリントアウトしてもらう。約120ページくらいの本になりそう。打ち出してもらう間、雨で、店内に避難した均一箱を覗いていたら、阿川弘之『人やさき 犬やさき』(文藝春秋)があって、ぱらぱら読んでいたら、こんな文章があったので、ほかの2冊と併せて買う。それはこんな一文。
吉行淳之介と阿川が一時、花札を引くのに夢中になっていた。縞のパジャマで、互いにののしりあいながら勝負(当然、賭けているんでしょうね)する姿は、ゴロツキみたいだった、とこれはほかで書かれたエピソード。この二人が、小さな旅館で花札を引いていた。そばに見ていた女将が言うには、以下引用。
〈「そりやさうと、吉行さんや阿川さん、学校はどこだつけ」/さう聞くから、/「大学? 二人とも東大だよ」/答へた途端、/「あらマ、御冗談ばつかり」〉と笑い出したという。こういう話好きですね。
さあ、これからサンデーの仕事に取りかかります。午前中に上げないと。そうそう、もう一つ、昨夜寝床で、ひさしぶりに高橋睦郎『友達の作り方』を夢中になって読んでいて(傑作です)、そういえば、最近、この本見ないぞと起き上がって検索したら、なんと希少本になっていた。「日本の古本屋」では引っかからず、アマゾンでは約5000円以上ついている。見かけないはずです。ちくま文庫に入らないかな。ぼくは、どこかにもう一冊ぐらい持ってるはずなんだけど。
ぴっぽさんが「5/20(土) トリオ・ザ・ポエムズinコクテイル岡崎武志『風来坊ふたたび』刊行記念トーク〜」の告知をしてくれている。ありがたいことだ。みなさん、お待ちしております。
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