午後、「ビブリオ」オーナーで国立原人の十松くんに、国立の古本屋についてたっぷり聞く。さすが、という調査と記憶力に軽妙な話術で、なんども笑った。この感じを忘れぬため、帰宅して、すぐメモから談話原稿に着手。12-3枚ぐらいにはなったか。おもしろく、興味深い、国立古本屋レポートになったと思う。中央線沿線の古本屋さんに依頼したアンケートも次々と届き、だいたいこれで全貌が固まってきた。古ツアさんもフル稼働で編集作業に入っている(仕事がとにかく早いの)。
高知の地域紙「K+」に、夏葉社・島田潤一郎くんが「読む時間、向き合う時間」という長文の読書エッセイを連載していて、その第12回で、『気がついたらいつも本ばかり読んでいた』(原書房)を、心に沁み入る、とてもていねいで、気配りのある文章で紹介してくれた。島田くん、ありがとう。ほめ過ぎで、ちょっと照れ臭いところもあるけど、これで、報われた感じである。
手の込んだ池澤夏樹の新作長編『キトラ・ボックス』(角川書店)を昨日から、ぐいぐい読む。もう3分の2は過ぎたか。起きてる時間は、読むか書くかを続けている。