晴天がつづく、春の匂いもする昨日、午前中に仕事を終え、午後自転車を駆って東村山へ。野火止用水沿いの道で、斜めにショートカットするコースを確定してから、ずっと同じ道を走る。西武新宿線沿い、東村山駅所沢駅の中間あたりに「熊野神社」および周辺公園があり、境内に「富士塚」あり。ときどき来る「なごやか文庫」(この日は売店復旧のため休み)の先、くねくねした旧街道を北へ、セブンイレブンのあるT字路で右折、踏切を渡る。このあたり、前も走った道なれど、そのときは「富士塚」という三文字は頭になかったのである。踏切渡ってすぐ左折、少し下り坂、住宅街を抜けると、意外に立派な熊野神社があった。ちゃんと賽銭を入れ、参拝してから富士塚探索。ぐるり境内を見回すと、奥右側にこんもり小山が。すぐ裏に民家が迫っている。土と草と木の山で、5メートルほどか。山頂に、かつて祠(奥の宮)があった由、しかし今はなんにもない。盗まれたのかもしれないぞ。小さな山だが、いくつか登山道が作られている。見晴らしはきかず、あっというまに富士塚探訪終了。おとなしく帰途につく。
3月発売予定、岡崎武志詩集『風来坊ふたたび』は善行堂出版部の初の刊行物となるが、着々と進行しているようだ。すでに一冊、予約が入ったという。まだ、なんにもかたちになっていないが、ありがたいことだ。「新潮講座」で大津からいらした生徒さんも、前作『風来坊』を読んで下さったと言っていた。林哲夫さんが、本文組からデザイン、写真、装幀まで手がけて下さっていて、これは出来上がるのが楽しみ。何かに憑かれたように、10日ほどで書きあげた約20篇を収録する。そのうち一篇は、昨年末の「トリオ・ザ・ポエムズ クリ詩マスショー」で披露しました。
この数日、佐野洋子のことを読んだり、考えたりしている。
『古本道入門』の担当編集者のはからいで、カバーの版画を制作してくださった森英二郎さんにお目にかかれることになった。うれしい。「雲遊天下」の特集号、森さんのインタビューは、聞き手のナンダロウくんが周到に準備して、充実した内容になっている。これを再読。