okatake2017-02-08

寒い朝、早起き。腹をすかせた猫2匹にエサをやり(みゃあ、みゃあと足下にまとわりついてせがむ)、ヤカンに水を入れ、ストーブに火をつけヤカンをかける。コーヒーメーカーをセットし、トースターのスイッチを回し温め、という手順だ。あ、そうだ。その前に水を飲む。そういう薬を常用しているため、脱水し、喉が渇くのだ。これは、半ば家族の中で早起きするぼくの儀式化している。8時とか9時とかから仕事を始め、午前中にだいたい片付く、というケースが多く、そうはいかないときは、午後へ持ち越す。夜は酒でつぶれるので、これを何とかしないと、まとまった仕事はできない。
西部古書会館で買った『山田稔 何も起らない小説』は「鶴見俊輔を囲んで」の会に山田さんがゲストで登場、黒川創氏が聞き手となったトークショーを小冊子にまとめたもの。たいへんありがたい。鶴見さんが「ランチの女王」なんか見てて「竹内結子だ。なかなかの名演技だった」と発言しているので驚く。山田さんの小説作法というか創作秘話みたいなことも語られ、「書いているその文体が一つの作品をつくるわけで、変にこしらえたりする必要はない」という個所に線を引く。そうかあ、そうだなあ。自分にも小説が書けるかも知れない、と思う。仏文優勢の京都大学、英文学部に「とんでもないやつがいた」と鶴見さんの口から出た名前が島文次郎。知らない名だが、京都大学図書館の初館長を務めた人物。なかなか複雑な人で、「島は細君に虐待されていてね」、あるいは「兄の野口寧齋はライだったんだ。彼はやがて娘婿に殺される」なんて発言が続く。ちなみに島の旧姓は野口で、島家に養子で入った。
玉川上水沿い立川砂川の「金比羅神社」を踏破。これは立川唯一の山(といっても15m)で、富士塚になっている。住宅街の路地奥にあるひっそりとした場所にあり、ちょっと入口を探すのに手間取った。富士山は見えない。原書房Hさんが、「モーニング」を送ってくれて、ここに掲載された「島耕作」の回に、島が富士塚を上るシーンが出てくる。これ、どこだろう? これは新宿「成子天神」でした。よく読むとちゃんと書いてある。ただし、大晦日から正月七日までのみ解禁。有坂蓉子『ご近所富士山の「謎」』という講談社+α新書がドンピシャの内容。アマゾンで注文すればわけないが、どうにか、これを素手で入手したい。2008年刊、なので、新刊書店でも容易には見つからない。
あんまり天気がいいので、今日から始まる「なごやか文庫」新春セールへ行ってきた。開始から15分遅れぐらいで自転車にて到着。自転車置場はいっぱい。二階、雑貨とレコード売り場に、シングル盤を聞く会の相棒I氏が来てるはずと思ったが来てない。業者っぽい人たちがレコードの入った箱を蹂躙している。一階古本売り場は、一部、黒っぽい本(というより、単に汚い本が多い)と新しめの本(後者がほとんど)。後者は定価の5分の1ぐらいか。黒棚に古ツアさんがいて声をかけ、廊下に出て少し打ち合わせ。本は3冊、シングル盤9枚を買う。帰り、西武新宿線府中街道が交差するフミキリ脇の「浅間塚」へ。小さな公園になっていて、小山が盛られ階段が。しかし、今は「塚」はなく、平和の塔が頂上に雄々しく立っているだけ。厳密には「富士塚」と認定されないかもしれないが、かつては塚があり、みな「浅間塚」と呼んでいる由。まあ、いいじゃないか。シングル盤では、斉藤哲夫『いまのキミはピカピカに光って」を入手。次回の中川フォークのゲストが、斉藤哲夫さんなのだ。ぼくは「ぼくの古い友達」が愛聴盤で、すごく楽しみ。3月24日夜7時スタートで、すでに予約受付中。このシングル盤、斎藤さんのサインをもらい、来場者一名にプレゼントします。ぼくは宮崎美子さんのサイン入りを持っております。