好天つづく冬の日々。今年もあと11か月を残すのみ。昨日は午後、自転車で立川羽衣「いとう」へ。探している文庫があり、ここは大量の新旧文庫をプールしているので、ひょっとしてと思ったがなかった。『原節子号泣す』という新書を一冊だけ買う。いるといつも言葉を交わす女性店員が「岡崎さん、お互い、還暦ですねえ」と。そうか、この人、同い年だった。姿を見せると、気にかけて、優しく言葉をかけてくれるありがたい存在だ。
そのまま、自転車で西進、「富士塚」ツアーへ。西立川駅近く、ヤマダ電機裏に小さな公園があり、これが「富士塚公園」。公園内に小山が盛られ、頂上に浅間神社(といってもほんの小さな社)がある。50年前ぐらいなら、この頂上から富士山が拝めたに違いない。ついでに、立川砂川の「こんぴら山」へも、と思ったが、後の楽しみに取っておこう。
別の仕事とダブルブッキングに気づかず、本当は2月3日出演のはずだったラジオを一旦、平謝りに断り、もう話はなくなったと思っていたら、3月3日に仕切り直し出演が決まった。一週間前のキャンセルで、プロデューサーのGさんには、迷惑をおかけしました。2月3日はJPICの毎年恒例の古本屋ツアーで、今年は深川を歩く。「しまぶっく」さんは、久しぶりなり。
3月「新潮講座」は神楽坂から白山へ、文学散歩(参加者募集中です)。その予習に、徳永直『太陽のない街』を、集英社日本文学版で読み始める。昭和49年10版というのを、「ブ」で入手したんだが、さらっぴん。ラインをかまわずガシガシ引きながら、いやあ、今のところ、面白いですよ。『蟹工船』ブームがそのまま続いていれば、当然、新潮や角川から文庫化されたような作品。参考書は海野弘『モダン都市東京』。