昨日、原書房Hくんから、『気がついたらいつも本ばかり読んでいた』のゲラを受け取る。300ページ近い。帰ってから、ずっとチェックしながら読む。
今日も午前、少し読み、大方、ざっと目を通し終える。もう少し細かく、もう一度よ見通すつもり。おもしろい本になったのではないか、と思う。午前に家を出て、西部古書会館の古書展を覗く。7冊ほど買う。部屋にあるのはわかっているが、すぐには見つからない、徳永直『決定版 太陽のない街』新日本文學会(昭和21)を買う。200円だった。
午後から神楽坂、新潮講座2回目。J・アーチャーの解説を依頼してくれたKさんも聞きに来てくれた。古本屋の現在、そして買った本の話など。うかうか話していたら、持ち時間を過ぎてしまっていた。jpicの講座を3年前に聞いてくれたという女性もいて、ありがたかった。同じような話があったのでは、と心配になる。それでも、自分で飽きないように、なるべく新しい話をするようにしている。
今日は、秋晴れのいい天気。少し暖かいぐらい。神田古書会館も、とも思ったが、帰りがしんどくなるので、西荻「盛林堂」で、少し12月イベントの打ち合わせをする。すると、昨日、ゲラの受け渡しをしたばかりにHくんがいる。やあ、やあ、やあと挨拶。しかし、ほんと好きだねえ、古本が。ぼくは、三笠書房版の百けん随筆二冊を買ったのが収穫。アンカットをカットした小口がぎざぎざになったの。検印紙が変わっている。
帰宅して、夕食後、「風来坊」29を書く。これでいちおう、打ち止めか。ちょっとそのことを意識して書いた一編だ。これで「すむーす文庫」にまとめた9編を除き、20編に。一冊になる分量に達したと思う。もう数編書くかもしれないが、「29」を最後にすることは決っている。書き足した際は、だから、「29」はナンバーを変えて、ラストとする。この一週間ぐらい、思いがけない詩作体験であった。
年末恒例のコクテイルにての、トリオ・ザ・ポエムズによる「クリ詩マスライブ」を、今年もやることになりました。ぴっぽさん、北條一浩くん、ぼくの三人で、今年の回顧、詩の紹介と朗読、そしてぴっぽ姫によるクリスマスライブへと、お決まりになった構成で一年を締めくくります。また日にち等決まったら、お知らせします。12月10日は西荻「銀盛会館」で、古ツアさんとぼくのトーク、そして古本市を開きます。こちらも詳細、追ってお伝えします。さあ、今年も残り二カ月を切って、あれこれ決ってまいりました。