冷たい秋の雨だ。冬への助走だ。
なにがどうしたことか、昨日、蓮作詩「風来坊」新作を、一挙に七編も書く。ほとんど休みなし、にだ。どうしたのだろう。出来は二の次。昭和30年代か昭和初期を想定して、旅する単独者の道すがらの雑念や、風景に仮託して、何か言いたいらしい。その「何か」は、書いてみないとわからぬのだ。案外早く、一冊分にまとまるかもしれない。最初の頃のように、手書きで、コピー刷りでまとめてもいい、と思っている。
またもや現実逃避で、「大人の休日」パスを使って、東日本の古本屋めぐりはできないかと画策していたら、ナンダロウくんたちが作った雑誌「ひとはこ」(魂のこもった新雑誌)を読んで、そこからアクセスした、あれは新潟の一箱古本市サイトでか、参加者に北三条「古書 真昼造船」を見つける。どうやら店売りをしているらしい。で、検索すると、ちゃんと古ツアさんが行っている。すごい男だよ、やっぱり。北三条燕三条から弥彦線に乗換えで、それなら東三条に「はなひ堂」がある。古書組合加入店で、日本の古本屋からアクセスしたら、店主の写真が出ている。珍しい。若い人だ。
昨日、某所で、「シングル盤の会」から派生して、某サイトで連載が決まった「シングル盤対談」の第一回(4回分を収録)をやった時、相棒のIさんが、新潟の「西堀ローサ」という地下街に「キングコング」という音楽サブカルチャーを扱うリサイクル古道具店を見つけ、6時間近くいたという。古本もある、というのだ。「ここは面白いですよお」と言うのだ。新潟へは何度か行ったが、「西堀ローサ」はノーチェック。たしか、「モンガ堂」さんが店を開くとき、候補の一つとして、この地下街の店を挙げていたと記憶する。さあ、どうするか。
馬の鼻面にニンジンをぶら下げるみたいに、目標を作って、苦境をなんとか前へ、走り出すことだ。