本日、渋谷「ロフト9」のブックフェス、古本市部門で参加します。よかったら、遊びに来てください。出発ぎりぎりまであれやこれやで慌ただしい。
http://www.loft-prj.co.jp/schedule/loft9/48398
1日は神楽坂で「新潮講座」の1を終え、「ギンレイ」で「サウスポー」(ロッキーとチャンプを足して二で割ったような映画)を見て、夜の新宿へ。バー「猫目」で元書誌アクセスの畠中さんが一日ママを務め、佐久間さんハルミンさん新刊祝賀の飲み会。隣りに向井くんがいたが、明日、つまり今日「ロフト9」のブックフェスがあるのに、大将だいじょうぶか。
そして本日、無事、古本市を終える。向井くん、やっぱり昨夜一時間ぐらいしか寝ていないらしい。古本市は6時半まで、ということだったが、5時に上がらせてもらう。どうにもこうにも気力が、ローソクの火が消えるような疲労困憊ぶりだったのだ。しかし、多くの人と言葉を交わす一日だった。
このところ、「増田書店」で買った『井月句集』(岩波文庫)を持ち歩き、ときどきページを開いている。つげ義春無能の人』に乞食放浪俳人・井月(せいげつ)のことが描かれ、私など、それで存在を知った。
秋の句をいくつか引く。「朝寒や人の情は我が命」「草木のみ吹くにもあらず秋の風」「稲妻や藻の下闇に魚の影」「除(よ)け合うて二人ぬれけり露の道」。絵画性とユーモア、そして孤独。井月が身に沁む秋になりにけり(武志)。ぼくは元気です。