J・アーチャー「クリフトン年代記」第三部上下を読み終える。自分が担当する第六部までは、まだまだ先なり。昨日は、夕方外出。この日が誕生日の盛林堂・小野くん(35歳になった由。なんて若いんだ)から、古本屋の値札票コレクションをもらい、音羽館へも顔を出す。そのあと、第94回 西荻ブックマーク 柳澤健×沼辺信一トークショー『「林美雄パックインミュージックの時代」』を見る。会場に知り合い何人か。しかし、全体にいつもより年齢は高めで、これは林美雄パックのフォロアーにちがいない。ぼくが深夜放送を聞き出した頃、林パックは放送されていたが、関西にいて聴取できなかったかもしれない。それより「オールナイトニッポン」派だったので、同じ時間帯のパックやセイヤングは捨てるしかなかった。柳澤さんのノンフィクション作法(山岳ガイド論)もおもしろかったが、ユーミンの無名時代からの支援者でファンクラブを作り、「コバルト・アワー」で離れていったという沼辺さんが痛快であった。われらオタク世代の先達、という感じ。会場に沼辺さんの私物である、第一回荒井由実コンサート「FIRST IMPRESSION」のポスターが展示される。そのすぐ脇にぼくは座って、ずっと眺めていた。1974年4月13日がその記念すべき日で、なんと京都シルクホールが会場だった。続く4月21日が東京ヤクルトホール。この第一回を最前列で見た沼辺さんによると、ユーミンは緊張しすぎて、声が震え、さんざんな出来だったそうだ。そのほか、おもしろい話いろいろ。集英社の知り合いの編集者が会場にいて、ある頼み事をする。
終わって、強くなった雨のなか、会場にいた古ツアさんと「戎」でちょい飲み。もちろん古本屋話に終始する。席が立て込み、両側を若者グループに挟まれ、ついに声が届かなくなり退散。喫茶店で続きを。