25日、古ツアさんを誘って「青春18」古本旅。これは来春刊行予定の盛林堂プレゼンツ古本本第三弾の打ち合わせも兼ねている。新宿から湘南新宿ライナーに乗車。これはじつに快適で、沿線の小駅をすっ飛ばす優秀な列車。一時間半ほどで深谷。まるで巨大なラブホテルのような、ある種キッチュな駅舎を目撃する。観光案内所で観光地図を2種「中仙道 深谷宿 観光案内マップ」はシャシン入りの優れもの。そば屋で昼食を取り、復興商店街のような「ふっかちゃん横丁」(夜はにぎわう)で、リサーチしていたレンタサイクルを借りる。2時間200円は安い。どんな街でも、だいたい2時間巡れば、雰囲気はつかめるのだ。七ツ森酒造跡を、あまりいじらずそのままカフェや飲食、雑貨の店に変貌させたエリアへ。じつにフォトジェニック。そのなかの一軒、「須方書店」を訪問しそこねた顛末は、詳細な古ツアブログをお読み下さい。http://furuhonya-tour.seesaa.net/深谷「ブ」には、大量のコンビニコミックスがあった。
けっきょくこのあと、高崎線古本屋途中下車はことごとく失敗し、空振り三振の末、浦和宿古本いちを覗いて帰る。これは露店の熱波渦巻く過酷な古本市であった。深谷では古い建物(昭和40年代あたりで時間が止まった)をバシバシ写真に撮り、途中できりがなくなり止めたが、楽しい自転車町めぐりであった。だから古本空振り三振もめげない。三軒目の「冨士書房」の臨時休業を見た時には、「これ、真面目なサラリーマンに無理やり有給取らせて、絶対楽しいからと同行させていたら、『あんたたち、いったい、何やってんですか!』と怒り出すだろうな」と古ツアさんと話す。古本屋めぐりは基本一人旅だが、こうして目が一つ増えると、気づかなかった視点を教えられ、有益である。今回、古ツアさんと回って、いろいろ勉強になった。深谷はいい街ですよ。祭りの時は避けた方がいいかもしれません。