9月24日に開催される山本善行×岡崎武志トークイベントまであと一カ月、大阪府守口市にオープンする「たられば書房」ホームページに告知されました。守口駅を背景にした告知シャシン、かっこいい。守口じゃないみたい。ちゃんと「王将」も写っている。http://tarareba.jp/info/1268516
什器やクーラーを入れたり、内装も力を入れているようで、相当費用がかかったのじゃないか、と心配です。どうか、長く続けてほしい。
午後、サンデーで本えらび。雨が降ったのか、神保町均一は、みな閉じている。帰り東西線三鷹止まり。乗換え時、発作的に改札を出て、水中書店を目指す。雲の切れ間から光りが射し、夕方じゃないみたい。髪を短くしたコンノくんに挨拶。均一狙いのお客さんと、非常にていねいに応対していて好感がもてる。「いつも100円の本ばかり悪いね。(買った本を)よそじゃもっと高くつけてるよ」みたいなことを言うお客さんに、「いえいえ、ぼくなりに100円には納得のいくものを並べているので、それを買っていただけるのはうれしいです」と、正確ではないが、そんなことを話していた。コンノくん、偉いなあ。ぼくは、こんなの知らなかった、古川緑波の『ロッパ日記代わり 手当り次第』河出書房新社を定価の半額の900円で。戦後のロッパの、観劇、映画、読書、食の記録で、これぞロッパという洒脱と、見巧者ぶりが垣間見られ、帰りの混む電車のなかでもずっと読んでいた。「論」まではいかぬ、矢継ぎ早の感想だが、そこがいい。
帰宅すると新潮社から、ジェフリー・アーチャーの超大長編「クリフトン年代記」シリーズ、既刊の10冊と、これから文庫化される第6部2冊分のゲラが届く。これを解説せよ、という依頼があったのだ。12冊を2カ月で読み(といっても担当するのは2冊分)、解説を書く。一瞬、電話口でたじろいだ(ぼくには無理です、と)が、ぼくの書いた「サンデー」での紹介文を読んでと言われ、いやいや、光栄なことだと瞬時に思い直し、引き受けたが、現物を積み重ねると、いやこれは大変だわ。「グチも言わずに女房の小春」というフレーズが、なぜか頭をよぎる。