じつは、古本屋検索の作業は続いていて、ついに弘前、青森に達した。感無量である(バカか)。大人の休日パスを使えば、最寄り駅から青森まで4時間半。日帰りだって可能だ。近場では「蕨」へも行きたい。かつて戸田公園に住んでいたときの隣町。けっこう古本屋が点在する町だった。ここも古ツアさんが全調査済みで、その記録がたいへん参考になる。京成立石「岡島書店」も、上京当時、うれしくて都内の古本屋をとび巡っているとき踏破したっきり。ぜひうかがいたい。と、あれこれ頭がはちきれそうだ。何度も作った手製古本屋地図帖を、大量にある「マイブック」を使って、再び作り始める。
午後、自転車を走らせ、ひさしぶりに立川へ。以前、ダイエー裏の駐輪場に置くことができたが、いまはどうか。ダイエーはドンキに代わっていて、駐輪場もそのまま。リニューアルなった「フロム中武」3Fで開催中の古本市を覗く。前は、ごちゃごちゃと古い店が片寄せ合った魔窟っぽい百貨店だったが、ずいぶんきれいに、整理されて、スカスカした感じ。古本市も規模は同じくらいだが、場所は変わって、忘れられた浜辺のよう。「えるく」さんが店番。ゆっくり二巡して、「ノーサイド」の「キネマの美女」特集、散歩の達人ブックス『東京 現代遺産発掘の旅』を買う。後者は、こんなの出てたの知らなかった。「日本の古本屋」で検索したら一冊しかヒットしない。アマゾンでは二冊で、べらぼうな値段がついている。
「こころ旅」再放送が秋川周辺を走る。秋川高校跡地がそのままフェンスに囲まれて放置されており、そこにメタセコイアの並木がある。知らなかった。イギリスのパブリックスクールを模した、全寮制の普通高校で、スタートはよかったが、生徒数減など、紆余曲折を経て閉校となる。カーネーションの直枝さんがここの卒業生と知って、おおいに驚く。一度、見にいきたい。秋川なら近い。