8・11ディラン・セカンドでの善行堂還暦イベント、一部、二部とも、順調に埋まってきつつある。両方で50を超えそうで、そうなったら、往きは日和って、新幹線に乗ろう。帰りは、関西本線、名古屋から中央本線塩尻経由でという壮大なスケールの青春18利用にしようかと考える。
「學鐙」連載、「おすすめの三冊」原稿を送付。昼前、神保町へ。タテキンでかろうじて一冊。サン毎で、夏の合併号休暇をはさんで、三週分の本えらび。おもしろそうな本がけっこうあって、乗って選ぶ。しかし、現代小説がなかなか拾えない。このあと、いくつか腹案(十条、小石川植物園さんぽ)があったが、東西線乗車で、飯田橋まで来て、「ギンレイ」で一本、間に合うことに気づき、「ギンレイ」へ小走りで向かう。山田洋次「家族はつらいよ」を見る。年輩者が多い客席は、けっこうウケていた。ぼくも退屈した、というわけではないが、けっこうつらかった。ポスター、DVD、うなぎ屋の出前持ちの鼻歌など、随所に「男はつらいよ」をチラ見せする。一ヵ所ぐらいなら、「やってるな(笑)」で済むが、ちょっとやり過ぎではないか。正蔵の「どうもすいません」(父親のギャグ)も、そんなに面白いとは思えない。ずっこけて笑いをとる、というのも、どうか。「家族」の頃の躍動感、テーマの深化が見られないのが淋しい。
帰り、「紀伊國屋」で、ホワイトブレッド一斤を買う。気づいたら、左手の手の平中央あたりにマメができている。なんだろう、と考えたら、このところギターを弾いているからだとわかる。コードを押さえる左手の指がすぐつりそうになるが、昔はなかったことだ。補注/手の平のマメは、自転車のグリップを握るためにできたものであった。