大橋巨泉氏、死去。永六輔に続き、戦後のテレビ界の立役者が消えていった。巨泉さんにぼくがインタビューしたのはいつだったかと検索したら、2014年4月だった。もう3年もたつのか。その日のブログにこう書いている。
「夏葉社、庄野潤三親子小説集『親子の時間』セレクトリストを送付。午後外出。浅草へ。大橋巨泉さん取材。かなり珍しい著作、対談集『巨泉真言勝負』を持参、サインをもらう。「いや、これはウチにも一冊しかないよ。よくまあ」と言われる。」
ガン手術のあとで、写真はNGといわれ、悲惨な状態を覚悟して行ったら、痩せてはおられたが、別状ない印象を受けた。喋りも淀みなく、声もはっきりされていたのだ。ずっと夫人がつきっきりで、よく尽されているなあ、と感心した。お目にかかれて、よかった。上京して、この世界に入ってよかった、と思えたお一人であった。永さんにはお目にかかっていない。ハガキはいただいた。いろいろ、思い出される。
朝早起きして、かかりっきりで、「サン毎」合併号の夏の読書特集として、3ページ、5ジャンル、20冊を短評ながら紹介する原稿に着手。4時ごろ、ようやく終える。途中、休憩を挟み、食事もしたが、ほぼかかりっきりで、終わるとさすがに脱力した。一日でやろう、というのが元々ムチャなのだ。
アサイチ」で、三人のシェフが料理する名物企画を見ていて、鶏のもも肉は、煮立たせちゃダメで、身が硬くなっちゃうそうだ。昆布を五㌢角、塩ひとつまみ、鶏肉と鍋に入れ、水の状態から火をつけ、表面がゆらゆらし出したら、火を弱め、沸騰させず20分〜25分煮る、と知る。