7月は静かに始動。昨夜、ぶじ「第八回中川フォーク・ジャンボリー」を、小野一穂さんをゲストに迎えて、つつながく終える。小野さんが持参されたCDもけっこう売れたようで、やっぱり歌がよかったからだ。木造家屋に、透き通った声とギターの音色がよく響く。毎回、毎回、ひとつひとつ大事に、この回を積み重ねるのことは、もはやぼくの生きがいである。中川さんがいつも明朗で、快活で、元気でいらっしゃることが救いだ。仕事を終えた散歩堂さんが、その足で駆けつけてくれて(いつも感謝です)、坂崎重盛さん、荻原魚雷くんは初めての参加。こちらもありがたかった。この日、小野さんがO型の一人っ子で、兄弟が欲しいとは思わなかったとトークで発言、それを受けて、打ち上げの自己紹介の席で、「兄弟関係と血液型」を紹介に混ぜることとしたら、O型が多いのに驚いた。ぼくもO型だ。「ざっくばらんでいい加減。コマカイことは気にしない」血液型だそうだが、ぼくは小心で、いつまでも細かいことに引きずられるタイプなので、しかし「いい加減」なところもあり、どうなのか。
帚木蓬生の新作長編『受難』を読み始める。例の韓国フェリー沈没事故と、iPS細胞による再生医療がどこかでぶつかり、ドラマとなるようだ。少し読み始めただけで、ぐいぐい引っぱられ、人物と背景がすぐのみこめる。バツグンの安定感。