昨日、西荻「盛林堂」経由、神楽坂。新潮「ラカゴ」の新潮社写真部の写真展、を見る。「赤旗」の取材なり。担当のHさんと、同店のカフェでおしゃれなランチ。女性雑誌のグラビアの中にいるようで、中央線沿線貧民のぼくなど、居心地が悪い。空間の隅に段ボール箱が積みあげてあるようなところが、好きなんだ。写真展はおもしろかったです。http://www.lakagu.com/event
神楽坂から飯田橋、神保町と歩いて踏破。途中、腰の蝶番に異変。大きなビル前のベンチに腰掛けて休憩。放心して、町行く人を眺める。おっさんから、おじいさんに近づきつつある。神保町で「上げ潮のゴミ」(志ん生)みたいに滞留して、会期の残り少なくなってきた「三省堂古本まつり」に少し補充し、サン毎編集部へ。夏の合併号の読書企画、打ち合わせ。三ページ分を担当することになる。新たに選書。雨には遭わなかった。夕暮れの大気が涼しくて気持ちいい。
ずっと録りだめてある、映画「サザエさん」シリーズ。「サザエさんの青春」を見る。江利チエミがはまり役。病的におっちょこちょいとそそっかしいがてんこ盛りで、見ていてサザエさん、心配になる。マスオ(小泉博、メガネなし)との婚約も決まり、新居を探し、建て売り住宅の建設中現場に行ったりする。サザエさんの一家、住居はどうも成城で、使っている駅は喜多見。古い三角屋根の木造駅舎と駅前が映る。建て売り建設中の会話で、「このあたり、坪3万5000円で、家代あわせて(一軒建てるのに)100万円」なんて会話あり。公開の1957年(ぼくが生まれた年だ)、公務員初任給が9200円。現在、大ざっぱに物価が20倍として、成城とその周辺あたりで2000万円で、一軒家の新築が持てたことになる。旧「喜多見」駅は、「怪奇大作戦」の「かまいたち」にも登場とのこと。いろいろ勉強になるなあ。
これから仕事をします。本当です。