6月20日(月)ジュンク池袋店で、出久根達郎さんとトークをさせていただきます。よろしく、ご参加ください。
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月末、久々の「ネギ・シアター」が開かれることになり、仲間うちの山田太一ファンが集まり、山田太一ドラマを見ながら語ろうという会。楽しみだが、CS放送中の「男たちの旅路」第一部3回(森田健作久我美子登場のシリーズ)をまた見てしまう。いったい、何度見れば気が済むのか。録画の容量がいっぱいで、見ると消すの繰り返し。前も書いたが、吉岡指令補(鶴田浩二)の住むアパートは、黄色い車体の一両時代の都電荒川線巣鴨新田」を降り、早稲田方面とは逆方向へ進んだ一画にある。吉岡も悦子(桃井かおり)も、都電の線路の軌道内を歩くが、今もそんなことができるのか。今回、気をつけてみてると、夜勤明けでアパートへ帰る吉岡、途中の八百屋(缶詰なども売る)で買い物をし(紙袋に入れ抱える)、部屋へ帰るのだが、「西巣鴨一丁目21」という表示板の角を曲る。さっそく地図で確認。いまは「セブン・イレブン」がその対面の角にある。しかし、吉岡指令補とコンビニは似合わない。とにかく一度、このあたり歩いてみよう。近くにかつて「銀泉湯」という銭湯があった。吉岡はたぶん、ここで湯を浴びたのであろう。現在は銀泉荘というアパートの表示あり。車のドアのロックは、ドアの「ポッチ」(と陽平役の水谷豊が言う)を押してから閉める方式。懐かしい。なにしろ40年前だ。「猟銃」の回で、犯人(ミラーマン石田信之)に撃たれた吉岡が入院する病院のシーン。庭で、ガウン姿の女性患者と談笑する白衣の医師が、すぐ目の前で煙草をふかす。いま見るとドキドキする。若手ガードマンの給料は「残業を含め、だいたい手取りで11万から13万であります」。1976年当時、公務員初任給は8万6000円だから、「ガードマンは給料がいい」というセリフがよくわかる。「猟銃」で犯人に給料の額を聞かれたのが頭師佳孝。クロサワの「赤ひげ」で、長坊をやり、神童と言われたかつての名子役。1955年門真市生まれ、とは驚いた。最近は、テレビでも顔を見ない。鶴田浩二は当時、50ちょい過ぎ。いまの自分より年下というのが、ちょっと信じられない。ぼくが同じ社にいれば、「おい、吉岡くん」と呼ぶのか。いやいや、それはないでしょう。