okatake2016-06-07

霧のような雨降る6月の朝。涼しい。花がきれいだ。紫陽花をいたるところで目にして、ああ、ここにも紫陽花が植わっていたのか、と気づくのだ。塀の上からこぼれるように咲いているのもあり。
先日、西荻一箱で古ツアさんと立ち話した、盛林堂書房プレゼンツ古本に関する本シリーズについて、あれこれ考えて、ある具体案を出す。実現すればおもしろいものになる。で、古ツアさんに電話したら、大阪へ古本屋取材中であった。
光文社から、『読書の腕前』韓国版が5冊届く。『蔵書の苦しみ』に続く、海外版である。林哲夫さんの絵をあしらった、なかなかすっきりした装幀で気に入る。まったく読めないのだが。しかし、樫原一郎『警視庁物語』や、庄野潤三夕べの雲』の書影の入った本が、お隣り韓国で需要があるのだろうか。そういえば、『古本道場』も韓国版が出るはず。韓国の古本熱事情はどうなっておるのか。知りたいところ。
探偵ナイトスクープをユーチューブで視聴していたら、もうそれだけで一生が終わってしまいそうだが、「友人の名前が呼べない」大学生を荒療治で、治すという回に、いろいろなことを考える。ちょっと検索したら、たしかに「人の名前が呼べない」という、これは一種の病か、そういう例があるのだ。ユーミンの歌にも「私の名前を呼び捨てにできない」というフレーズがありました。「さん」付けか「くん」付けかという線引きも難しい。吉行淳之介は、第三の新人グループでは年下だったが、「安岡」「小島」と呼び捨てにして違和感はなかった。「先生」「先輩」「店長」「課長」「ちゃん」「さん」「くん」とか、呼称もさまざま。そのへんでつまずくと、人の名前が呼べなくなるのか。思い当たる節もあり、おもしろいテーマなり。
今日は家で仕事をします。本当です。昼は昨日のカレーの残りかな。
昨日、靖文堂さん、西村文生堂さんをテレビで見た話を書いたが、そういえば、丸三文庫さんも、さいきんテレビで見たぞと思い出す。あれ、何だったんだろう。アド街の再放送で早稲田をやっている時、と思い出しました。
テレビで古本屋さんが映ると、大声を出して興奮するので、「ああ、ああ、またお父ちゃん、やってる」と家族は冷ややかに見るのであった。初夏の三省堂古書市にひさびさ、ブースを持つことになり、てんてこまいで本を揃え、看板を描く。