書評を書くため、池内紀『亡き人へのレクイエム』(みすず書房)を読んでいたら(とてもいい本。格が違うなあ)、かつて三鷹駅南口にあった一画のことが出てくる。喫茶「しもおれ」と、その隣り「下田書店」は古本屋、そのとなりが焼き鳥屋。下記のサイトを見ると、2008年あたりまで残っていたのか。
http://www.shin-asakawa.jp/odakyu-bus-fan/odq_nowandthen/mitaka/index.html
ぼくが池内さんを取材した際、指定されたのが「しもおれ」だった。古本屋、喫茶店、焼き鳥屋と、「ぼくの用事はすべてこの一画で済んでしまうんですよ」と池内さんはおっしゃっていた。上記サイトに写真が残されていて、なんとも懐かしい。そこで検索すると、あれれ、「しもおれ」は南口で近くに移転して、様子は変わったが健在だった。なんだ、なんだ。今度、「水中書店」を行くとき、寄ってみよう。三鷹を降りる楽しみができた。
『亡き人へのレクイエム』を作った担当編集者は宮脇眞子さん。やっぱりなあ、そうだと思ったんだ。さあ、出かけないと。