本日、森岡書店での牧野伊佐夫さんのイベント、予約しわすれていて、あわてて電話してみたが、満席であった。補助席も出して、それも埋まっているということであきらめる。「ギンレイ」で「パリ3区の遺産相続人」を観る。このところ、よくそうなるが、見始めてしばらくして、30分ほど眠ってしまう。しかし、予告等で話の流れはわかっている。ケヴィン・クラインが主演。しかし、何とも重たい話で、メンドウくさいなあと思いながら観る。一度そう思うと、重さが離れず、けっきょくあまり楽しめなかった。「fin」の文字が出て、すぐ席を立ったが、後ろのスクリーンで何か、その後の展開が付け加わっているようであった。まあ、いいや。
日が永くなって、7時近くになっても空は明るい。風が強い日が多いのは、上空で大気が乱れているせいか。うれしくなって、というより、何か放心したように町を歩くことが多い。胸の奥に、どんぐりの芯のような、消えない気持ちの痛点がある。21日、鎌倉で夏葉社島田くんとのイベントがあるはずなのだが、その後、日だけ決って、連絡がない。メールを見落としたか。ちょっと不安になる、というようなことの積み重ねである。よく眠れているのが幸いである。朝の涼しいうちに、もっと歩かねばならない。歩けば解消することがけっこうあるのだ。
「アナザー・ストーリー」が「仁義なき戦い」を取り上げる。「微妙に違うんだよなあ」というのが口ぐせだったという、深作監督に駆出しのライター時代に、松竹旧本社でインタビューしたことがある。やっぱり、ちょっとおっかなかった。戦時中の話で、深作監督の口から「かんぽうしゃげき」という言葉が出てきて、それが何だか、漢字がすぐに思い浮かばず、訊ね直したら、「なんだ、そんなことも知らないのか」と不機嫌になられた。「艦砲射撃」のことだった。
明日19日は、大阪の歌姫yo-enさんを迎えての、国立「ビブリオ」でのライブがあり、その進行のお手伝いをする。