okatake2016-04-23

昨日は長い一日。まず五反田。「アート・ブック・バザール」展。いつもの南部展とは違う品揃え、客。ゆっくり目を楽しませながら回遊。いろいろ勉強になった。近藤祐『物語としてのアパート』を前から読みたかったので買う。ほか数冊。クロークは石田書房さん。上野へ移動。会期はまだずっと続くが、もらった招待券が今日まで。「カラヴァッジョ展」を見る。過剰なリアリズム、聖書に基づく物語性、ライティングの革新など、吸い付くように見る。上野全体が、非日常のような人出で、移動もままならぬ。中高生の団体が大挙して上野へ集まっている感じ。
次は神保町。「ぶらじる」で、長い付き合いの編集者Oさんと打ち合わせ。新書に関する、あるアイデアを提案され、あ、おもしろいかもと思う。「企画、絶対通しますから」と。Oさんは逢うたびに出版社が変わる、流しのフリー凄腕編集者。いつも元気だなあ。
コミガレでは2冊、なんとか拾うが、あと1冊がどうにも。あきらめ、また戻す。「ぐろりあ」展も駈け足で。木鶏堂出品の戦後仙花紙本、長谷川幸延『音楽五人男』が珍しい。値段も手頃で買う。装画は生沢朗。ほか数冊。
すずらん通りへ戻り、東京堂前に立ち、ウィンドウを覗くと、ややや、文庫部門でわが『読書で見つけた』が一位に輝いている。『ここが私の東京』も9位に食い込む健闘。さすがは神保町。後者は、今夜のトークである程度売れ、順位を上げるはず。サイン本をたくさん作ったので、東京堂でお求めください。
7時より牧野伊三夫さんと、若い頃の写真をプロジェクターで投影しながら、二人の上京、東京について語る。たくさんお客さんが来てくださって、ほっとする。打ち上げは水道橋に近い「アンチヘブリンガン」を貸切りで。25名ほどの参加。牧野さんは女性、ぼく側は男性と見事にまっぷたつに性別が分れる。エンテツさん、石田千さんが客として来て(貸切りだったのだが、身内感覚で)、牧野さん所望の中島みゆき「ホームにて」を、全員で合奏、合唱。そして、長い一日が終わった。