体が芯まで冷えきって、とにかくどこでもいい、暖かい場所へ逃げ込みたいと、昨夜高円寺北仲通りを予定より早く早足で歩いて「コクテイル」へたどりついたら、「8時から開店」と貼り紙が。さてどうしよう。古ツアくんと待ち合わせしていたのだが。というわけで高円寺改札前で仕切り直し。ガード下でテナーサックスとギターのコンビがスタンダードジャズの演奏をしていた。かなりの腕前。
高円寺で最初にコクテイルが店を開いた狭い路地にある沖縄料理店「きよか」へ向かう。ぼくは初めて。本当に高円寺コクテイル一号店(その前、国立で開業)があった目の前だ。http://furuhonya-tour.seesaa.net/というわけで、岡崎・古ツアが撮りだめた古本屋写真集を作ることになった。そのための対談を行ったのだが、ときどき体が裏返りそうな咳が出る。困った。
少し体にガソリンを入れたので、2軒目に「コクテイル」へ。3月20日岡崎武志トーク&ライブのチラシを狩野くんに渡す。体調のせいか、いつもより早く深くアルコールが回る。外へ出たくないが、出ないと帰れない。しかし、この夜、もっとも寒いのは5時から9時ぐらいの間であった。
武蔵小金井行き普通電車に乗り込み、無事席を得て、ユーチューブでカーペンターズを聞いていると、前の席で、分厚い文庫を読んでいる女性がいる。偉いなあ、こんな夜更けに。と思ったら作家の木村紅美さんだった。隣りに席を移し、言葉を交わす。見るとカフカ『城』新潮文庫を読んでいるのだった。さすがである。