日曜午後、国分寺にオープンした「七七舎(しちしちしゃ)」へ。くわしい店の紹介は古ツアさんのブログを読んでください。なるほど、「ら・ぶかにすと」と同じ内装と棚なのに、本の並べ方により、こうも違って見えるのか。まだ棚に余裕があり、しかも面陳したり、置物があったりと空間がゆったりして見える。店主は留守(忙しいようだ)。次々と客が入って、盛況である。ぼくは、みすず「大人の本棚」『ヴァルザーの詩と小品』1200円を軸に数冊買う。国分寺まで来る理由がまた一つできた。「雲波」さんへも。牧野良幸『僕の音盤青春記』(音楽出版社)800円ほかを買う。ご店主に挨拶。見るとレジ上に、ずらり新譜ジャーナル別冊が表紙を見せるかたちで並んでいる。「よしだたくろう」「フォーク・クルセダース」「R・C・サクセション」「高田渡」などスゴい顔触れ。「高田渡」を見せてもらう。4000円ついてたのを3000円に負けてもらい入手。これはすごいわ。あれ? そう言えば、同じ「新譜ジャーナル」の『高田渡のすべて』みたいなのを持っていたような気もするが、これは別バージョンなりや。
土曜の古本屋ツアーで買ったCD遠藤賢司『niyago』を聞く。そういえば、西部古書会館で、西岡たかし『満員の木』1973年刊の元本を1000円で買ったのだった。田名網敬一との全面コラボによる異色本。のちに復刊された。今なら考えられないが、西岡から田名網への私信ハガキがそのまま印刷されており、田名網が当時、南青山の常盤松ハウスに住んでいたことがわかる。こうしてフォーク文献が増えていく。
いま検索したら「常盤松ハウス」は現存。1970年竣工の、まだアパート優勢の当時、超高級マンションであった。現在、築47年の中古物件で、2LDKが8000千円。