今年もあと11カ月。寒い朝となる。
日曜夜は久米川のバー「夜桜」へ、中川五郎弾き語りライブを聴きに行く。ほぼ満席であった。五郎さん、バンジョーからギターと弾きまくり、溌剌として元気いっぱい。お近くで五郎さんのライブを聴いてから、フォーク熱再燃したご主人と、それに付き従う奥さんの老夫婦と同じ席になり、あれこれ話す。「(フォークの)本やCDをどんどん、注文するので、家に積み上がって」とボヤく奥様。「賭け事も悪い遊びもしないんだから、それでいいじゃないですか」と助け舟を出す。
五郎さんに、4月の「中川フォーク」についての相談。高田渡の命日月なので、高田渡追悼をやりたいと相談。「それ、いいじゃない」と承諾を得る。「江東フォーク」司会のなぎら健壱が、「もし生きてたら、まちがいなくここに、一緒に出演していた」と高田渡のことを話していた。ああ、そうだなあと思う。
本日夜7時過ぎから、ニッポン放送「オトパラ!」出演。途中、志村けんの美女対談をはさみ、二回に分けての登場となっています。前半は「江東フォーク」、後半は「浅川マキ」の話をするつもりです。ではでは。
ペギー葉山さんに急きょ、取材が決まり、あれこれ調べ事。「雲よ風よ空よ」という歌がぼくは好き。
植草甚一原案という一点で、興味津々、新東宝「悪魔の囁き」(1955)を途中まで見たが、これほどマヌケで中身がぐずぐずの映画は見たことがない。最後まで見られなかった。娘を誘拐され、身代金の受け渡しへ向かう父親に、話しかけながらゾロゾロ刑事がくっついて来る。しかも野次馬まで気づいて大変な騒ぎに。「もう放っておいてくれ」と父親が言うのに離れず、とうとう娘は殺されてしまう。しかし、刑事たちは大した反省もなしに、同じようなことを繰り返すのだが、ありえないだろう。サスペンスは音楽だけ。結末(犯人)も最初から見えている。救急箱みたいな木箱が短波機で、犯人との連絡に使われるのだが、植草さんのアイデアだろうか。身代金替わりの仏像を、走る列車の窓から、鉄橋を渡った土手の男に放り投げるシーンは黒澤「天国と地獄」にそっくり。見え見えのパクリ、と思ったら、こっちが先なのでした。ここが一番驚いた。御用とお急ぎでない方はどうぞ。後半どうなるか、教えてね。丹波哲郎登場。
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