昨日、夕方から盛林堂小野くん、古ツア小山くんという精鋭二人が、わが地下の魔窟書庫に来訪、本の整理をしてくれる。二人が来るまでに、かたちをつけておこうと思ったが、仕事がたてこみ、乱暴狼藉を放置したままになった。もうしわけない。おかげで、Aエリアの本棚と本棚が奥まで通れるようになった。かなり思い切った処分をしないと、蔵書は死蔵になってしまう。もうそんなにあと時間は残されていないのだから、使える書庫にしたい。お二人は、舞い上がる埃にくしゃみしながら、「あ、○○がある!」「これはいい値つきますよ」など、声を挙げる。買い取ってもらうのは、もう少し暖かくなってからのことにする。
一時間強の突貫掘削工事が終わり、三人で国立へ。初めて入る「小樽」という居酒屋で打ち上げ。ここ、いい店でした。魚料理が刺し身始め、とても美味い。店員の女の子も感じよし。岡崎邸改造計画を話しながら、けっこうきこしめし、締めは、本当にひさしぶりのジャズバー「韻」へ。ここでラフロイグをロックで。うめえなあ(「彼岸花」の高橋貞二の口調で)。フランク・シナトラの話をしていたら、マスター、さりげなくシナトラをかけてくれた。小野くんとは「BLUE GIANT」の話を。二人は先に帰還し、ぼくだけあと一杯。隣席の常連さんから、ジャズ・ボーカルの話をえんえん聞く。アニタ・オディがお好きとか。老齢になって来日したライブに、赤いバラの花束を持って、手渡した由。別々に遅く来たサラリーマン二人は、ずっとスマホをいじくっている。ジャズ・バーでそれは野暮じゃないか、と私は思うが、もちろんどうしようと勝手だ。マスターが注文で作った目玉焼き二個が、えらく美味そうに見えた。
帰り、最終バスに間に合ってよかった。