okatake2016-01-15

夜を酒でつぶさなければ、もう少しよい仕事ができるかもしれないと思いつつ、また酔っ払って早朝目覚める。
原田宗典メメント・モリ』新潮社の書評をこれから書く。昨日「本の雑誌」最新号「特集 全日本評伝グランプリ!」が届く。「お散歩本」というお題で、作家の柴崎友香さんとともに一文を寄せた。ぼくは昭文社の『東京山手・下町散歩』を取り上げたのだが、ここに柴崎友香さんの名前を出したのは偶然で、まさか同じ号に柴崎さんが書くとは知らなかったのである。こういうことがあるものなんだ。で、一つ訂正。『山手・下町散歩』は、ぼくが所持する2007年版以後、改訂されていないと書いたが、その後、書店で2015年版が出ていることを発見。原稿訂正は間に合わなかった。同じ愛用者の柴崎さんは、ごぞんじで、本の雑誌社にメールをくれたとの由。なにしろ8年もたっているので、まさかと思ったのだ。昭文社さん、すいません。
「ギンレイ」、「マッドマックス」は今日まで。なんとか仕事を片付けて、駆けつけたい。
今年から始まる「學燈」の連載、三冊を選んで紹介するページ、何とか送付して外出。無事「ギンレイ」で「ミッション・イン・ポッシブル」と「マッドマックス」を続けて観る。2本続けて観るには、刺激が強過ぎたか、ふらふらになる。途中退席した御老人が何人かいたが、そういうことだろう。見終わった後には、頭に何も残らない。これはむしろ誉め言葉で、この世のものではないイマジネーションが嵐のように通り過ぎる映画2本であった。日本ではこの先1000年かけても作れないような映画である。これもまた誉め言葉で、そうじゃないところで日本映画が生きる道がある。
帰り、今年初の「ささま」で均一を見ていると、古ツア小山くんとばったり顔を合わす。ありえないことではない。これから西荻「盛林堂」へ行くのだから。夜は小野くんを交え、今年三人でする、ある仕事について打ち合わせる。車中、スマホでユーチューブを使って、追悼落語。春団治「野崎詣り」「代書」「いかけや」などを聞く。