okatake2016-01-11

静かな冬の一日だ。雪がちらついてもいいんだが、そういう気配はない。
来る「中川フォーク 6」浅川マキの夜にそなえて、浅川マキ『幻の男たち』講談社を読んでいる。うまく言えないが、これはかなりレベルの高い散文で、心情と風景のスケッチがうまくマッチして独自の世界を築いている。6章あるうちの「埠頭にて」は、意外や吉田拓郎との交流を描いたもの。神田共立講堂ではジョイントのライブをし、拓郎の深夜放送にもゲスト出演している。そういえば、オールナイトニッポン拓郎の放送で、浅川マキのことに触れたことがあって、「もう、浅川マキ、好き好き! って言っておこう(笑)」と言ったことがあった。ジャンジャンの出演者ということでも共通していて、浅川マキのステージを、客席から拓郎が広島からわざわざ聴きにきていたこともあったという。
浅川マキは、七年前の1月17日、名古屋での公演の際中に急死し、今年は七回忌。麻布十番の1LDKの一人暮らしで、清貧と言えばきこえはいいが、けっこう困窮していたとも聞く。そういえば新譜ジャーナル別冊の『浅川マキの世界』をぼくは持っているはずだが、見つかるだろうか。いちばんよく聴いたアナログLP「マイ・マン」も部屋から見つけ出したい。
あ、意外や、すぐ見つかりました。ありがとうございます。