okatake2016-01-06

昨日、夜、今年最初の「オトパラ!」出演。それに照準を合わせ、朝外出。青春18(4)を使って、宇都宮「東武古本市」へ。湘南新宿ライナーは、新宿で激混みとなるが、池袋でウソのように人がはける。最寄り駅から2時間半、宇都宮着。いつも駅前からの大通りを進むが、この日は川沿いに裏道から行く。東武は今日が最終日。隣りでモンキーショーをやっている。申年だから、ひっぱりだこだろう。昔から考えたら売り場が4分の1とかに縮小された古本市をじっくり見る。かぴぱら堂さん(奥様の方)が、去年もそうだったが、うまくボクを見つけてくれて声をかけてくれる。今年、ゼンタイに売上げよかったそうだ。ぼくは「かぴぱら」さんから二冊買う。1963年「少年ブック」付録の『少年百科』280ページの厚みに、飛行機、戦闘機、車、ガン、探偵、スポーツなど少年の興味満載の本で1500円。こんなの見たことないや。図版多く、しかも好戦的で、戦時中の本のよう。「こども家の光」が200円は安いので、これも買う。あと移動の車内で読む文庫を一冊。東武百貨店近く、商店街入口の餃子店で「ランチ」。こんなに宇都宮へ来ていながら、名物の餃子を食べるのは初めて。普通にうまかった。
帰りはバスで駅まで。まだ夜まで時間があるので、「古河(こが)」で途中下車。「たわしや」「神田一」と古本屋2軒を訪問し、町を散策。両店とも開いていた。「たわしや」(すごい店名)で『ボブ・ディラン語録』500円と和田誠対談集500円。おそろしく、広い店内は、すべてネット用に管理されており(ただしジャンルはバラバラ)、管理されていない膨大な本があちこち山を成している。さながら本の森を歩くようだ。電気代節約(当然だ)のため、照明がないエリアもあり、とても見尽くせない。店頭の10円均一文庫も衝撃。「衝撃」がぴったりの店であり、帳場に座るご夫婦の対応はていねい。そこから歩いてすぐ「神田一」は道に面し広く駐車スペースを取り、奥に引っ込んだ店舗。こちらには無料箱が。店のドアは閉まっていたが、ガラス越しに人影を認めた店主が開けてくださる。いちおう中を見たが、なんとか一冊と思いながら買えず。失礼しました。あとは、静かな町を散策。小学校脇にある「文学館」も、たった一人で見る。古河は永井路子の故郷として有名らしいが、詩人俳人も多く輩出。粕谷榮市もそうか。和田芳恵も古河で執筆したという。文学館の周辺、石畳を敷いた小径がどこまでも続き、古い家並みが保たれている。これは予想外に、歩きよく、景色のいい素敵な町であった。写真をバシバシ撮る。駅反対の「古河書店」へは行けず。