昨日、今年最後の神田即売会「ぐろりや展」。水前寺清子坂本九表紙の平凡69年歌本と、これは買い物と目をみはった『昭和三十年版 銀座年鑑』(銀座タイムス社)を裸本(本来カバー付き)で1000円(木鶏堂より)。後者、広告ページが見もので、牧チャップリン、春日輝子とそのグループと、二つにサンドイッチマンの広告が写真入りであり。むむむと目が釘付けに。「日本の古本屋」で検索しヒットするのは、すべて『昭和三十一年版』なり。銀座を舞台にした流行歌集もあり、これは使えます。どこからどう見ても1000円は安い。木鶏堂さんに500点。
扶桑社より、『en-taxi』連載9回分がプリントアウトして送られてくる。これに手を入れ、増補して来年の春頃刊行予定。書いたもの、読み直すことないので、いちにち持ち歩いて読む。なるほどなあ、と感心するところもあり、書かなければ気づかないこと、自分の中から出てこないものがあるものだと気づく。
夜は某所で映画試写会。一回目は満杯で、二回目に見る。知り合いが何人かいて挨拶。来年9月公開予定で、まだいろいろ未定事項あり、公表は差し控えることになっている。
世間はクリスマスなれども、当方にその気分、まったくなし。同じ明け暮れの年の瀬である。スマホのユーチューブで桂米朝を何席か。
本日、高円寺「好書会」でバラバラと、買い物。資料として買ったものが多い。
藍書店のカベキンでも数冊。
午後、「ぶらじる」でコーヒー飲みながらゲラをチェック。竹内くんに「中川フォーク」の来年2月5日「浅川マキの夜」チラシを託す。コミガレでもタテキンでも買えない。「ギンレイ」で「海街diary」を見る。もともと原作のマンガ(吉田秋生)がよくできた話なのだ。それを、鎌倉の四季を描写しながら、申し分ない配役で映像化する。家族と姉妹。そして友人たち。移ろいゆく季節と心情。これは日本映画のお家芸でもある。東宝の配給ながら、松竹映画みたい。樹木希林リリー・フランキー堤真一大竹しのぶが出てくると(原作マンガを読んでいる以外に予備知識はなかった)、「ああ、出た出た」と顔がほころぶ。やってるなあ、という演技だ。綾瀬はるかをキレイに撮る映画でもあった。鎌倉は行ったばかりなので、余計に、海と風景がきれいに見えた。