ナンシー関丁稚シール

okatake2015-12-28

昨日はれ。午後、所用あり立川へ。改札を出ると「人波」ということばにぴったりの人、人、人。探し物あり、数軒まわれど見つからず。グランデュオのオリオンパピルスに拙著新刊『気まぐれ古本さんぽ』あり、と妻に教えられ行ったが、どうもよくわからない。文具コーナーで、氏名印を押せば蔵書印となるハンコ、それにナンシー関「丁稚シール」を買う(写真)。こういう買い物は楽しい。先日、カマキンを撮りまくった40枚ほどの写真を、記念に、少しいいアルバムでまとめておきたいと、物色するが、ぴったり来るものがない。即売会などで、古い個人アルバムを一冊買い、写真をはがし、そこに貼付けるといいかも知れないとアイデアに気づく。車中はディック・フランシス『罰金』。巻末に読了日がメモしてあるが、最初が1985年3月12日。以来、今回が5度目である。もうカバーはボロボロ。時折、気づいては、新カバーのに買い直している。こいつに、最初の、買ったばかりの蔵書印を捺そう。ぼく亡き後、捨てるしかない本である。ラインもガシガシ引く。競馬新聞記者タイローンには、心身機能喪失でベッドに縛り付けられた妻がいる。鎧のような鉄の釜で胸が覆われ、規則的にポンプで胸に空気を送り込む装置に入っている。これは一時期、フランシスの妻が同様に病床にあった体験を生かしてある。
夜は「ビブリオ」忘年会。一度治ったステレオを、専門ではないのに機械にくわしいSさんが再度調整。4時間あまりの格闘の末、音が格段に良くなった。工作舎石原氏の所蔵シングル盤をとっかえひっかえかけながら、酒席。飲み過ぎというほどではなく、いい具合に酔う。
川本三郎さん新刊『ひとり居の記』(平凡社)は、「東京人」連載の旅と読書と映画を中心とした記録。高円寺駅(地上駅時代)構内にかつて映画館があったと、オドロキの記述を見つける。