家を出るぎりぎりまで「サン毎」書評に取組み、送付し、外出。雨だ。竹橋へ。車中ではP・D・ジェイムス『灯台』を。
合併号の週を挟んで、9月後半より、毎日新聞出版パレスサイドビルから離れ、別のビルのフロアで仕事をすることに。まったく来なくなるわけではないだろうが、週一で通い続けた竹橋パレスサイドビルとはこの日でお別れ。一階上に上がって魚雷くんを誘ってお茶、ということもなくなる。制作部に顔を出して、今春から東京本社に転勤となった、小学校の同級生Mに会い、飲む約束を取り付ける。
地下鉄で茅場町経由で東銀座へ。地下鉄出口から地上へ出ると、しぶきを上げて大雨。東劇ビルで、小林達夫監督「合葬」試写最終日を見る。堂々たる演出と引き締まった画面に、大物を感じる。音楽の使い方が相変わらず巧い。細かな感想はいずれ。試写室に佐藤忠男さんがいらした。この雨のなか、あのお年(85)で、ちゃんと試写に足を運ばれる。現役であることに敬意を表す。
試写を見終え、再び雨中に。中央線に乗り換えても雨は止まず、しかし荻窪過ぎた頃から西の空がみるみる明るくなる。やがて青空も見える。しかし、外は依然として降りしきる雨だ。こういう光景は初めてだ。青空を追いかけるように中央線は西へ。夕陽が射す頃、最寄り駅でぴたりと雨が止んだ。三日、駐輪場へ放置した自転車を引き上げて、帰る。