昨日は「彩の国」古本まつりへ。車中のお伴は、山田太一最新エッセイ集『夕暮れの時間に』。一文、一文が身に沁みる。「彩の国」では二時間ほど周遊。探していた本、作家は見つからない。4、5冊買う。
帰宅して、ずっと『気まぐれ古書店さんぽ』三校をチェック。まだミスや、表現のあいまいなど目につく。終わりがない作業なり。「スクリプタ」(紀伊國屋書店)から、紀伊国屋書店の出版物について原稿依頼を受けていて、新書について書く。通路に散らばり、積み重なる本を踏みこえながら、どうにか10冊ほど、手元に集めてくる。この数倍はあるはず。なかの一冊、後ろページに「丸富書店」の値段票が貼ってあった。「大阪球場 ナンバン古書街」とある。球場に古書街がある光景は、これは見た人でないと。新国立競技場に、なんとか古書街を組み込むことはできないか。藤森照信さんに設計をお願いしたい。外壁にはタンポポとニラと苔をびっしり植え込んで。
あ、そろそろ古通の取材に出かけないと。どこがいいだろう。いくつか候補はあるのだが。本当は、少し遠出がしたいが。ひさしぶりに温泉銭湯とからめる手もあるな。自転車で「府中」、あるいは東へ針を振って「金町」というのもいいかも。
文學界」10月号がとどく。「特集 酒とつまみと小説と」に、アンケート回答と、べつに一本、原稿を書きました。「文學界」へは初登場、ということになる。