午後、盛林堂へ補充のため西荻経由竹橋。サンデーで本えらび。一階上で仕事をしている、小学校の同級生Mに挨拶に行く。6月より、また東京勤務とのこと。涼しくなったら飲みに行こうと約束する。
神保町へ向かうため、外へ出たら、大変な暑さ。くらくらする。体感ではこの夏いちばん暑いかも。アムール、コミガレ、タテキンいずれも不漁。城北展でようやく数冊買って息をつく。森福二郎『臍の見える劇場』昭和28年は、ストリップ文献なり。新宿「天下堂書店」の値段票が貼ってあった。これが欲しくて買った。森福二郎は浅草座支配人。ほかに『はだかの楽屋』(第二書房)がある。『臍の』は、日本の古本屋でいずれも4000円以上の値がついている。こういう風俗文献は、けっこう高いのだ。掘り出しものかもしれない。
夕方吉祥寺。『気まぐれ古本さんぽ』二校ゲラを、工作舎石原くんに手渡す。待ち合わせは「バサラ」。新生なった同店は、古本のみの販売となり、いよいよ充実。無駄な本がいっさいない。その濃縮ぶりが楽しい。荒川洋治さんの著作多し。ぼくの本も一冊見つけた。狭い店だが、みどころ多く、文化放送編『走れ歌謡曲 真夜中のラジオガールたち』牧羊社ほかを買う。北條くんも合流。久しぶりに三人で飲む。出版、書店、文学、映画、音楽、知人の噂話など尽きることがない。
帰宅すると『ちくま文庫解説傑作集2』非売品、が届いていた。ぼくは魚雷くんの『本と怠け者』解説が再録されている。目次を見ると、この豪華なメンバーの中に並ぶ喜びを感じる。五十音順なので、私の次が小沢昭一さん。浅生ハルミンさん、近代ナリコさんの名も。村上春樹さんもいるぞ。
ネットで注文した近藤祐『洋画家たちの東京』がとどく。「これが私の東京」資料。うまく役立てばいいが。