午前中、遅れていた芸術新聞社「人生散歩術」の志ん生3をどうにか送る。そのあと自転車で武蔵野美術大へ。美術館で開催中の「中村とうよう ポピュラー音楽」展を見てくる。開館から30分あとぐらいで、空いていて、ゆっくり見られた。中村とうようが蒐集したレコード、そして楽器などを展示。蓄音機もずらり並び、時間によってはSP盤をかけてくれる。古い著作も展示してあって、手に取りたかったが、やっぱり触れたらダメだろうなと遠慮した。先日の「中川フォーク・ジャンボリー」に、この展示にかかわった女性が来てくれていたが、会場にはいなかった。
http://mauml.musabi.ac.jp/museum/archives/8958
古本屋で買ったDVD、吉永小百合主演「泥だらけの純情」をおもしろく見る。公開は昭和38年だから、撮影は37年か、東京五輪開催前の新宿、渋谷が映る。渋谷ではハチ公、リキパレス、東横線ホームなど。新宿では「ヲデオン座」が、浜田光夫の向こうに遠く見える。歌舞伎町か。
「彩の国」で買った松下育男「きみがわらっている』はいい詩集。ひらがなを多用した詩。ひらがなだけ、の作品もある。いわゆる恋愛詩だが、視点がおもしろい。
「せかいじゅうでいちばんかぜのふかない土地へ/きみをつれてゆこう/日々はあふれるようにあらわれ/それでもけっして あまることはない」(「あいれん」)